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タイガー魔法瓶、ベトナムで炊飯器生産 中国依存度下げ
2012/12/19
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タイガー魔法瓶はベトナムで炊飯器の生産を始める。約10億円を投じて同国南部のドンナイ省に新工場を建設、来年1月に稼働する。3年後をめどに年産60万台の体制を整え、炊飯器の全体の生産能力を現在の2割増の年360万台に引き上げる。主力の生産拠点としている中国への依存度を引き下げると同時に、需要が拡大する東南アジア市場の開拓につなげる。

同社が新工場を建設するのは約16年ぶり。海外の生産拠点は中国・上海に次ぎ2カ所目となる。延べ床面積は約1万3700平方メートル。電気ポットも年間で40万台生産する。現地の従業員数は段階的に約400人にまで増やす計画。

外部企業への委託分も含め、同社は商品の7割(数量ベース)を中国で生産している。人件費の上昇や日中関係の悪化などのリスク要因を考慮し、今後は中国での生産量を絞り、生産地域を分散する考えだ。

ベトナムではステンレスボトルの製造なども予定しており、将来は大阪の本社工場と合わせ、日本、中国、ベトナムの3地域でバランス良く生産できる体制を築く。

タイガー魔法瓶は新工場でつくった商品はまず日本向けを中心に供給するが、東南アジアへの出荷も増やしていく方針。

日本経済新聞2012年12月19日により

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